カリキュラム

鉄道が好きで、普段は経験できないことを学びたいと思っている方
将来、鉄道の経営に関わりたいと思っている方
鉄道など公共交通事業に従事されている方
旅行、乗りつぶし、写真、ダイヤ、車両など鉄道が好きなレールファンの方
交通政策や地方創生に関わっている地域・行政関係者 など

幅広い方々に例年ご参加いただいておりますので、お気軽にご参加ください。

タイムテーブル

DAY18/31 Sat

12:00勝田駅にて受付開始
12:20開講の挨拶、オリエンテーション
13:00【フィールドワーク】ひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅周辺を訪ねる
14:20【座学】ガルパンと共に歩み、楽しんだ大洗町。誰もが参加できる仕組みづくりと向き合い方
15:30【パネルディスカッション】湊線を支えるキーパーソン達
16:50【座学】地方鉄道経営の限界と可能性
19:30阿字ヶ浦旅館にて懇親会
21:30懇親会終了

DAY29/1 Sun

8:50【座学】日本の地方鉄道の現状と将来 -再び世界に誇れる地方交通に-
11:10【座学】マスメディアに取り上げられやすい鉄道イベントの秘訣
12:40昼食
13:10【座学】ひたちなか海浜鉄道 ケーススタディ
14:00修了式
14:10解散・補講(質疑応答)

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講義内容

DAY18/31 Sat

【フィールドワーク】ひたちなか海浜鉄道・那珂湊駅周辺を訪ねる

ローカル鉄道経営のお手本とも言われるひたちなか海浜鉄道。湊線勝田駅~阿字ヶ浦駅間14.3kmのおおよそ中間地点にある那珂湊駅は、湊線の中核駅であり、ひたちなか海浜鉄道の本社も位置します。勝田駅を除いて最も多くの乗客が利用する駅でもある那珂湊駅周辺を歩き、湊線が走る地域の実情を、湊線のサポーターであるおらが湊線応援団のメンバーによる解説を聞きながらフィールドワークで確認します。毎年100万人もの観光客が訪れひどい道路渋滞を起こす原因ともなっている那珂湊駅近くのおさかな市場にも立ち寄り、観光客の鉄道による輸送の可能性も探ります。

講師:おらが湊鐵道応援団

【座学】ガルパンと共に歩み、楽しんだ大洗町。誰もが参加できる仕組みづくりと向き合い方

2012年にテレビ放映されたアニメ『ガールズ&パンツァー』。作品の舞台となった茨城県、大洗町は放映後、アニメファンが多く訪れるようになりました。そのガルパン×大洗町内施策の仕掛け人の一人である常盤良彦さんに、全国から多くの来訪者を大洗町に呼び寄せた秘訣を伺います。
ガルパンファンが大洗町ファンにもなって、何度も町を訪れたくなる仕組みや、鹿島臨海鉄道や茨城交通とのラッピング車両施策、ひたちなか海浜鉄道とのコラボ切符発売など地元公共交通機関との連携など、人を呼びファンになってもらうための具体的な施策や在り方について学ぶ講座です。

講師:常盤良彦(Oaraiクリエイティブマネジメント代表取締役)

【パネルディスカッション】湊線を支えるキーパーソン達

ローカル鉄道と地域の関わりの秘訣を知るパネルディスカッション。ローカル鉄道の経営は、第三セクターであれ私鉄であれ地域の支援がなくては成り立ちません。全国にある多くのローカル鉄道が廃線になっていく中、ひたちなか海浜鉄道の再建には、地元住民や行政担当者の活躍が大きな支えとなりました。鉄道と地域の関わり方について、理解を深めていただきます。
全国の珈琲好きが注目するサザコーヒー創業者であり、ひたちなか商工会議所の鈴木会頭もサマースクール初参加し、観光やビジネス面からローカル鉄道支援について語っていただきます。

講師:鈴木誉志男(ひたちなか商工会議所会頭)、佐藤彦三郎(おらが湊鐵道応援団長)、高島洋平(NPO 法人未来ネットワークひたちなか・ま理事長)、村上剛久(ひたちなか市水道事業管理者、伊藤敦之(おらが湊鐵道応援団)、吉田千秋(ひたちなか海浜鉄道社長)、海野裕(ローカル鉄道・地域づくり大学事務局長)

【座学】地方鉄道経営の限界と可能性

二度の正面衝突事故で経営危機となった鉄道事業者を引き継いで設立された第三セクター・えちぜん鉄道。大きなビハインドを抱えたスタートだったにも関わらず、事業者・住民・行政が一体となった取り組みの結果、利用者数は大きく増加し、ローカル鉄道経営の成功事例となりました。また2016年から始まった福井鉄道との相互直通運転はローカル鉄道同士としては珍しい取り組みであるものの、開始から3年を経過してもなお利用者が増加傾向にあり、ローカル鉄道への投資の成功事例と捉えられています。様々な成功事例を抱えるえちぜん鉄道のケーススタディを、MaaSや超少子高齢化社会への対応など今日的な課題を含めて、最前線で事業者の経営にあたる伊東尋志専務より伺います。

講師:伊東尋志(えちぜん鉄道 専務取締役兼管理部長)

夕食・懇親会

初日の講義が終わった後は、参加者同士で親睦を深める懇親会を実施します(費用は会費に含まれます)。ひたちなか海浜鉄道のスタッフや、ローカル鉄道・地域づくり大学のメンバー、サマースクール講師のみなさんも参加予定。講義で聞けなかったことを質問するチャンスです。

DAY29/1 Sun

【座学】日本の地方鉄道の現状と将来 -再び世界に誇れる地方交通に-

昨年に引き続き当サマースクールを共催する富山大学都市デザイン学部都市政策支援ユニットによる集中講義です。人口過疎地の地方私鉄や三セク鉄道だけでなく、JR北海道やJR四国も大半が赤字路線と捉えられ、抜本的な経営改革を行わなければ廃線も避けられないと言われています。そのような時こそ、日本の地方鉄道の状況を客観的に分析し、解決に向けた方法を探る必要があります。中川先生の講義では国内外の各種事例を元に、世界に誇れる日本の地方交通の復活への方法を学びます。また、鉄道事業者の自助努力だけでは限界があるため、公共交通を、都市側の関与により都市(社会)に求められる機能を発揮出来るようにする考え方と仕組みが必要です。金山先生の講義では日本の地方交通を再生するために求められる交通行政の形を考えます。

講師:中川大(富山大学副学長、京都大学名誉教授) 、金山洋一(富山大学都市デザイン学部教授、地方鉄軌道等再生支援センター長)

【座学】マスメディアに取り上げられやすい鉄道イベントの秘訣

近年の鉄道ブームによって全国各地の鉄道会社や地域の支援グループが競うように鉄道イベントを仕掛けています。イベントの内容にはさまざまなものがありますが、新聞やテレビ、ネットニュースが大きく取り上げるイベントもあれば、ベタ記事程度の扱いにしかならないイベント、まったく無視されるイベントもあります。その違いはどこにあるのか。講師の大坂さんの「週刊東洋経済」や「東洋経済オンライン・鉄道最前線」での経験を元に、どうすればマスメディアが大きく取り上げたくなるようなイベントにできるか、そのヒントを学びます。

講師:大坂直樹(東洋経済 記者)

【座学】ひたちなか海浜鉄道ケーススタディ

例年恒例となっている、ひたちなか海浜鉄道・吉田社長によるケーススタディです。延伸や新駅最新の状況や今後の計画、現在抱えている課題などを等身大でお伝えします。なかなか公には言えないことも本音で語ります。

講師:吉田千秋(ひたちなか海浜鉄道社長)

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